ちょっと一服 小噺百話/北の美味いをお届けする【北加伊堂】

 資産家のサマービル氏が友人に言った。「この前、壁に掛けてあるアンティークの古時計が突然落ちてね。もう30秒早く落ちていればワイフの頭に当たるところだったよ」
 「もし、奥さんに当たっていれば、大怪我では済まなかったこもしれないぜ、あの時計は重いんだろう」
 サマービル氏はうなずいてから、いまいましそうに言った。
 「あのボロ時計は、いつも遅れるんだ」


「あなた、この春、マスの解禁だって言って2週間も釣りに出かけたこと覚えているわね?」「あぁ覚えているよ」
 「私も一緒に行きたいと言ったら、男同士の付き合いだから女は連れていけない。それに、マスに立ち向かう、釣るか、釣られるかの厳しいゲームは到底女に出来るもんじゃないって言ったわね」「よく覚えているなあー、その通りだ」
 「今日、その厳しいゲームをしたマスの一人から電話があったわよ」
 「な、なんだって」
 「おめでとう!あなたはマスの父親になるんですって!」


 三人のイギリスの老婦人がナイロビの近くの小さな庭園でお茶をのんでいた。
 突然、一頭のゴリラが茂みから飛び出してきて一人をさらうと、そのまま姿を消した。一瞬、他のニ人ははっとしたが、それからまた平然とお茶をかき混ぜつづけた。
 一人が言った。
 「あなたがどう考えるかは分からないけれど、ゴリラが彼女のどこに惹かれたのか、私にはさっぱり分からないわ」


  あるプロダクションに一人の男が売りこみにきた。社長が会って「君はどんなことが出来るんだ?」と聞くと「はい、ネズミに卓上ピアノを弾かせ、そのピアノに合わせて蝶々に舞いつつ歌わせることができます。どこかのショーに出して頂けたらと・・・」
社長が「じゃ、やってみてくれ」というと、男はかたわらの包みをほどいて卓上ピアノをテーブルに置き、二つの籠からネズミと蝶々を出した。
 ネズミがピアノの前に駆け寄るとカルメンのハバネラの伴奏をひきだした。歌唱部に入ると、蝶々がヒラヒラ艶めかしく舞いながらハバネラをちゃんとフランス語で歌った。
 終わると社長が「インチキだ!帰れ!」と怒鳴って男を帰してしまった。
 秘書が驚いて「社長、あんなに素晴らしい芸なのに、どうして帰らせてしまったんですの?」と訊くと、社長がーー「あれはインチキだ。あいつは蝶々が舞いながら歌うなどといいおったが、歌はネズミが腹話術で歌ったんだぞ。わしはちゃんと見抜いたんだ」 


 モンパルナスにサーカスがかかって、明日が初日という晩、団長に電話がかかってきた。「人間の言葉を喋る馬がいるんだけれど、雇わないか」という。
 電話を受けた秘書が団長に伝えると、「明日が初日で忙しいときに、人間の言葉を喋る馬がいるだと?人をからかうのもいい加減にしろ!」と怒鳴って、受話器を秘書の手からとってガチャンと切ってしまった。
 2、3分たつとまた電話が鳴って、秘書がでると又さっきの奴、どうしても団長と話がしたいと食い下がってくる。しかたがなく団長が代わって、「このいかさま野郎、こっちは忙しいんだ!」
 そうすると電話の向こうの声も怒って、「こっちだって、ヒズメでダイヤルを回すの、たいへんなんだ!」


 サンタ・クロースは、アメリカの信仰によれば、煙突を通って子どもたちのところにプレゼントを持ってくる。
 ところが、ある晩、サンタ・クロースは間違ってベビーシッターの部屋に着陸してしまった。魅力的な若い女性は、すけすけのネグリジェを着て、ベットの上でうとうとと眠り込んだところだった。
 白いひげをはやしたサンタは、美しい寝姿の前に立ちすくんで、つぶやいた。
 「罪を犯してしまえば、もう二度と天国にもどれなくなるし、しなければ狭い煙突を通り抜けられない・・・・・」


 ある精神病院に自分はナポレオンだと信じている患者がいた。治療の結果、症状もすっかりよくなったので、院長が、「もう結構です。退院してください」
 すると、その男が、「少し、待ってほしい」こういって病棟の方へ戻りかけるので、院長が、「なにか?」と尋ねれば、男が答えて、
 「早速、ジョセフィーヌに伝えて喜んでもらおう」


 マリーが新婚旅行からゲッソリやつれた顔で帰ってきた。マリーは25才、新郎は70才なのに・・・・・。
 友人が怪訝な顔をして、「マリー、どうしたの? すっかり疲れきってしまって・・・・・」
 マリーがいまいましそうに言った。
 「あの人、60年間も貯め続けてきたといったから、てっきりお金のことだと思っていたのに」


新作劇は失敗だった。第一幕がおりると客の三分の一が席を立った。ニ幕が終わると同時に客のほとんど全員がどっと帰り始めた。
 そのとき、通路脇の椅子から批評家が立ちあがってみんなを制した。「紳士諸君、待ちたまえ!」、批評家の声に一同は立ち止まった。その耳に批評家の大声が響いた。
 「落ち着いて、婦人と子どもを優先させよう」


 殿様の御前で三人の武士による居合抜きが披露された。最初に血気盛んな若い武士が登場した。蚊が一匹放たれた。裂ぱくの気合とともに若い武士の刀が振り下ろされた。蚊は二つになって落ちてきた。「お見事」殿の声がした。
 次ぎに落ち着いた物腰の中年の武士が登場した。蚊が放たれた。刀が一閃すると蚊は前後左右見事に四つに切られてぱらぱらと落ちてきた。「なんと、なんと」殿の感に堪えない声がした。
 最後に足元もあやふやな老年の武士が、ごほごほと咳をしながら出てきた。「殿、所望がござりまする」「なんなりと」「蚊は雄にして頂きたい」。吟味の上、雄の蚊が放たれた。
 どこからともなく刀が出て又鞘に収まった。と、蚊は何事も無かったようにプーンと音を立てて飛んでいった。「それがし、仕損じたな」
 「いや、殿、あの蚊は以後、子孫を作ることは出来ますまい」


 ニ人の若い男がデパートの駐車場の片隅に立っていた。やがてそこらか少し離れたところへ一台のおんぼろ車が止まり、やせた中年の女が降り立った。
 一人の男が聞いた。「おまえが婚約した魅力的な相手というのはあの女か」「うん」「しかし、見た目には素晴らしいところは一つもないじゃないか」
 相手は、にやっと笑って言った。
 「おまえも、あのハンドバックの中にある彼女の預金通帳をみれば考えが変わるさ」


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